看護師が転職を考える時【環境の変化は重要】

幼い頃から夢見ていた「看護師」の世界。
ドラマで見るような華やかで、そして医師や同僚との恋愛模様・・そんな世界を想像する人も多いでしょう。

看護師のたまごと呼ばれる学生時代、厳しい臨床実習を乗り越えて、更に寝る間を惜しんで努力した、国家資格取得のための猛勉強。

晴れて看護師となり、憧れの白衣を着て現場へ行くと、夢見ていた白衣の天使とは大きく異なる現実が待ち受けていることを知ります。

患者さんから「ありがとう」と言われることに喜びや、やりがいを感じることもありますが、
実際、その過酷な現場には、看護業務以外にも気を使わなければならないことが多いものです。

患者さんの家族は、白衣の看護師を全員同じ人物として捉えることが多く、その人が新人看護師なのか、中堅看護師なのか、ベテラン看護師なのかはわかりません。
少しでもコミュニケーションにつまずくと突っこんでくる患者・家族もいます。そんなストレスに加え、先輩看護師の厳しい指導は数年続き、医師や薬剤師、理学療法士、作業療法士、看護助手など、業務以外に気を使う人間関係も計り知れません。

どこに配属されるかにもよりますが、その部署によっては(今はコロナでの自粛が基本ですが)月に3.4回もの飲み会が回開催される部署もあり、プライベートの時間までも奪われてしまうこともあるのです。

誰もが1度や2度は、自分の人生はこのままでいいのかと自問自答し、
転職を考えることがあるのではないのでしょうか。

そこで、看護師が転職を考える4つの出来事についてまとめてみました。

結論から言います。

転職はありです!環境を変える勇気が大切です!!

目次
1.人間関係でのトラブル
2.専門知識を身につけたい、キャリアアップを目指したい
3.給料に対する不満
4.体力が持たない(夜勤ができない、したくない)

1.人間関係でのトラブル
まず、これはハッキリ言って、どこへ行っても、何をするにしても避けて通れないものです。
看護師はなぜ気の強い人が多いのか。と不思議に思うほどです。
もともと気が強い人も勿論いますが、看護学生時代の厳しい実習経験がメンタルを強くさせるのかもしれません。

とは言っても、生死に関わる現場にいるわけですから、自然と気が強くなるケースが多いのかもしれません。また、医師や先輩や後輩に報告・連絡・相談をするようになり、時に患者さんを守るため、はっきりと物事を発言する場面があるのも気が強いと言われる要因のように思います。

しかし、医療の現場には物凄く優しい人も山ほどいます。仕事をはじめたばかりの時は、お局ナースや声の大きいナースがつい目立ってしまいがちですが、物静かに要領よく仕事をこなしている看護師も沢山いるはずです。1.2ヶ月での付き合いでは気が付かないことが多いですが、後に親しくなることもよくあるケースです。

2.専門知識を身につけたい、キャリアアップを目指したい
長年、看護師を続けていくと1つの看護分野において、もっと深く知識を学びたいと思う意欲向上型のタイプの看護師がいます。それは、自分で志願する場合もあれば、上司から推薦される場合があると思います。俗に言う、認定看護師専門看護師の資格取得のことです。そのようなワンランク上の目標を掲げた時、クリニックや個人病院などの人手不足の病院に勤めていると、先に進むのが難しいケースが多いです。
時間とお金を費やしてキャリアを積んでも評価されないというのは自己肯定感が下がってしまいます。やる気を失う前に転職したいと行動を起こす人も多いでしょう。

3.給料に対する不満
看護師は、年収400万以上を確保できることが多いですが、ブラック企業に務めている場合、
明らかに残業をしているのに、申請できないということが起こります。また、業務が終了しているのに退勤できる雰囲気にない、上司より先に退勤すると陰で何を言われるかわからない等想像もつかないことが起こります。年休を消化できず、働くことこそが「美徳」と考える病院も少なくありません。福利厚生を確認することも大切ですが、まずは誰のために仕事をしているのか。看護師である自分の軸はしっかり持つべきです。

4.体力が持たない(夜勤ができない、したくない)
看護師年数5年以上の中堅になると、自分自身の体力・免疫力の低下から健康的問題を抱えるようになります。家庭があり、夫の収入に頼ることはできない・・しかし、我が子の学費等の問題もあり、やむなく自分の身を削ることしかできず、率先して夜勤を申し出る人もいます。

【結論:環境の変化は重要です】
本当に転職すると決めたのであれば、計画的な準備が必要だと考えます。しかし、それは、決して難しいことではありません。理由はいくらでもあります。
・育児や介護
・結婚(夫の転勤または実家へ引っ越す)
・キャリアを求めて他の病院へ
・健康上の理由

なんでもいいのです。

ただ、一つだけ注意点があるとするなら、どんなに信用し親しくしている人にも
ネガティブな発言はしない方が良いということです。その病院に残る人が大半な訳ですから、そのような人から見ると転職する勇気ある行動をとる人に対する苛立ちや嫉妬が生まれてくるかもしれないからです。感謝こそできなくても、グッと我慢しネガティブ発言はしないよう気をつけましょう。(まぁ、言ってしまっても問題はありませんが。)

自分だけの、かけがえのない人生。看護師国家資格は、一生ものの資格です。
転職で困ることはありませんし、自分に合う職場、仲間に必ず出会うことができます。勇気を出して環境を変えるのも選択肢の一つです。

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