親が認知症と診断された【行動障害と心理症状(周辺症状)を詳しく解説】

超高齢化社会といわれる日本において、65歳で認知症と診断される人は5人に1人といわれる時代になりました。
認知症とは、簡単に言うと・・今まで出来ていたことができなくなり、一緒にいた人のことがわからなくなる。など、年相応の物忘れとは全く違う症状が現れてしまう疾患です。

実は、私が高校生の時に祖母が認知症と診断されました。祖母の場合は、脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症が合併したものでした。正直、タチが悪かったと思います。
排泄行動が取れなくなってからは、施設入所を決断し、10年以上お世話になりました。そして、数年前、老衰のために息をひきとったわけですが、振り返ってみると母が行ってきた介護は壮絶なもので、夜な夜な涙を流していたのを今でもハッキリと覚えています。あの時、もし、自分に少しでも、認知症に対する知識があれば、解決できた問題があり、母も傷つかずに済んだのかもしれません。

そこで、認知症の親を介護をする方に覚えて欲しい行動症状心理症状について詳しく解説していきます。

目次
1.行動症状、心理症状 その原因と対処法
2.家族ができること

1.行動症状と心理症状
行動症状
・妄言
・暴力
・徘徊
・拒絶
・不潔行動

心理症状
・抑うつ
・不安
・幻覚
・物盗られ妄想
・睡眠障害

少し専門的な話しになりますが、認知症の症状は、物忘れや判断力の低下、脳機能の低下を示す症状である中核症状と、その中核症状に伴って現れる行動・心理症状である周辺症状に分けられます。

上記の行動症状は、かつて「問題行動」と呼ばれてきた時代がありました。
例えば、徘徊行動は一般的に目的もなく、そこらじゅうを歩いているというイメージがあると思いますが、当の本人は、目的に沿った行動をしているため、中断させることは不可能です。話しを聞かず、行動を中止させることが、暴言や暴力といった悪循環に繋がります。
また、過去の嫌な記憶(例えば、夫の浮気や暴力)が現在のこととして蘇り、攻撃的になるなんてことも珍しくはありません。
介護する側もかなりの体力と忍耐が必要となりますが、行動症状に対しては、受け身の姿勢でいることがベストです。相手が味方だと伝われば、攻撃的な態度に出てくることは減ってくるものです。

行動症状と並行して心理症状も出現することが多々ありますが、その症状は決して感情障害ではないということです。心理症状の中で最も多いといわれるのは睡眠障害です。高齢者の3人に1人は睡眠障害があるとされ、認知症高齢者に至ってはその割合より高まるとの報告がありました。元々睡眠は浅くなる上に、認知症の方の睡眠障害は、昼夜逆転となった結果、夜間せん妄や過度な興奮状態、暴言や暴力に繋がってしまうのです。
対策としては、静かに過ごせる環境調整が大切になります。就寝前のカフェイン入り飲料を避けるなど工夫が必要です。

2.家族ができること

・否定しないこと
・事故や事件に巻き込まれないように見守る
・介護サービスの利用

完全に自分のことも家族のことも忘れてしまう認知症末期という経過を辿る中で、本人は、「あれ?これまでの自分と違うぞ」、朝に目が覚めて「ここはどこ?私は誰?」という不安と葛藤の中で過ごしているのだと思います。
不安だから、何度も同じ話をする、何度も同じ質問をするのでしょう。容赦無く同じ会話を繰り返すこととなりますが、そこは、気持ちを抑えて決して否定せず、長い話しにお付き合いください。
同調することで安心感を取り戻し、必ず穏やかに会話をするようになります。同じ毎日を過ごすことは介護者にとっても複雑な時間となりますが、寄り添うことは難しくても、認知症を理解することはできるのではないでしょうか。
そして、認知症と診断されたばかりの方は、身体的な健康を維持している人がとても多い印象を受けます。くれぐれも、事故や怪我がないように見守ることが重要です。入院等、急激な環境の変化は認知症を更に悪化させる原因となってしまいますので。
介護に疲労を感じ、優しさ与えてあげられなくなってきたなぁと感じる出来事があれば、地域包括支援センターに相談し、「介護サービス」の利用を検討するのも良いかもしれません。

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